2012年5月20日日曜日

欧州チャンピオンズリーグ2011-2012決勝戦:ミュンヘンの悲劇

これを悲劇といわずして、何を、そう呼んだらいいのか。

チャンピオンズリーグの決勝戦の会場は、決勝戦の試合カードが決まる遥か以前に決定される。バイエルン・ミュンヘンにとっては、ホームで決勝戦を迎えられ、2001年以来の5度目の優勝は、確度が高いと思われていた。

試合は、シュバインシュタイガー、ロッペン、リヴェリ、ゴメスらを擁するバイエルンが終止ペースを握り、後半38分、トーマス・ミューラーのゴールで先制した時は、会場のバイエルンのサポーターは、だれもが5度目の優勝を確信した。

しかし、その5分後、終了間際の後半43分、右コーナーキックからドログバのヘディングが決まり、試合は延長戦に持ち込まれた。バイエルンのディフェンダーは、誰もドログバについて行けなかった。

延長戦の後半、そのドログバが、相手ペナルティエリア内でリヴェリの足を後ろから引っかけてバイエルンにPKのチャンスが与えられた。判定は微妙なものだったが、ヴィエリはこの後、この怪我で退場した。

バイエルンは、再び、優勝に一歩近づいたが、ロッペンのPKは、チェルシーのGKチェフに止められてしまう。

試合はその後、両者無得点に終わり、勝負の行方は、PK戦に持ち込まれた。

PK戦は、バイエルンのサイドで行われ、チェルシーは先頭のマタが、バイエルン・サポーターの凄まじいブーイングに気圧されたのか、失敗。バイエルンは、三たび、優勝をほぼ手中にした。

しかし、勝利の女神は、バイエルンには、最後まで微笑まなかった。4番目のオリッチが失敗し、同点に。バイエルンの最後のキッカー、シュバインシュターガーのボールは、不幸にも右ポストを叩いてゴールならず。チェルシーは、ドログバが落ち着いてキーパーの予測を外し、左隅に決めて、チェルシーが、念願のチャンピオンズリーグの初優勝を決めた。

最後にPKを外したシュバインシュターガーは、頭を抱え、しばらくは、立ち上がることができなかった。

試合後、バイエルンのハインケス監督は、”負けたのは自分たちのせいであり、それ以外の理由はない。”と語ったが、この試合を見ていた多くの人は、決して、そうは思わなかっただろう。

この試合は、”ミュンヘンの悲劇”として、長く語り継がれることになるのでないか。

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